ルーブル美術館

2009年9月23日(水曜日) 世界一周31日目 フランス2日目

ルーブル美術館へ。
地下鉄に乗りコンコルド広場で降りる。コンコルド広場はその昔、フランス革命時にルイ16世とマリーアントワネットがギロチン刑に処刑された広場。その広場の中央にはエジプトから移築されたオベリスクが立つ。その奥には凱旋門が・・・
イギリス、アイルランドを経てフランス入りした私たちだが、マリーアントワネットと聞いて、イギリスロンドンのマダムタッソー蝋人形館にあったマリーアントワネットの蝋人形を思い出す。マダムタッソーは本当にギロチンで切られたマリーアントワネットの生首を持ち帰りに、デスマスクを作ったそうだ。ロンドンでマリーアントワネットの蝋人形を見たときには数ある蝋人形の中の一つとしか感じなかったが、こうして実際にその場所に降り立つとひとつひとつの蝋人形が歴史の中で様々な物語りを刻んできたことを実感する。

ルーブル美術館へ 一人9ユーロなり。

中には世界に名だたるコレクションの数々が・・・

「サモトラケのニケ」
ギリシャのサモトラケ島で発見されたニケ女神の像。1863年に胴体部が発見され、それに続いて断片と化した翼が見つかり、断片は全部で118片にのぼったという。
そして、このニケのポーズ、映画「タイタニック」のヒロイン、ローズが甲板先端で両手を広げ真似たポーズなんだとか!?その昔、友達とフェリーに乗ってとりあえずなりきりローズ&ジャックでやっていたタイタニックごっこの原型がここにあったとは!

そして、この人ごみ!!!!!!

かき分けてかき分けて、

「モナ・リザ」

多くの観光客がするように、最前列まで行って写真を撮ってみた。

なぜこの絵がなぜこれほどまでも有名で特別な扱いなのか、絵に対する知識のない私には到底理解できないながらも、その微笑みが幸せからくるものなのかその黒い服から連想されるように悲しみなのか、はたまた写真をとるのにひっきりなしの観光客を見て嘲笑しているようにも見えてくる・・・考えてみても、結局のところどうともとれるこの表情が人々を惹きつけ続けるのだろうと思うしかない。

「民衆を率いる自由の女神」
1830年に起きたフランス7月革命を主題にドラクロワによって描かれた。
自由・平等・博愛を表す三色旗がフランスを象徴している。


「ナポレオンの戴冠式」
ナポレオン一世は、パリのノートルダム大聖堂で1804年に行われた自身の戴冠式を不滅のものとするため、ダヴィッドにその絵を描くよう依頼したという。


皇妃ジョゼフィーヌに戴冠する場面。

200人ほどの登場人物の内、75人ははっきりと誰だかわかるほどに写実的に描かれている反面、実際には出席していない皇帝の母親が満面の笑みで描かれていたり・・・と多少脚色されて描かれているという。
描かれている人々の想いが表情から汲み取れるように繊細に描かれ、衣装、特に皇妃ジョゼフィーヌのビロードは本当に触れたくなるような質感が表現されて美しかった。


「ミロのヴィーナス」


ミロのヴィーナスの腕がどのような形になっていたのか・・・
永遠に論じられるテーマなんでしょう。


中には模写をしている人も・・・

教科書で見たことのある目には目を・・・で有名な「ハンムラビ法典」

完全な形で残る世界で2番目に古い法典。


河の中に身をつけられたり・・・

夫婦の問題は集会を開いて審判・・・
結局また水に投げ込まれる・・・

今の時代もこんな法典があったら、よい世の中になるのかも・・・

そしてここにもありました。魅惑のエジプトコーナー☆

大英博物館に続き、こんなにいっぱい持ってきちゃって、もうエジプトに行っても何にも残ってないんじゃ・・・と懸念されるほどの充実ぶり。


ミイラ様。

すごい職人技です。

臓器はこのカプノス壺というこの容器に4つにわけて入れられるそうです。


「3個で1ユーロ」とかでお土産やさんで売っていそうな雑然とした置き方ですが、これは古代の死後の身代わり人形だとか・・・

他にもネコのミイラ、鳥のミイラ・・・いろいろありました。
これは魚のミイラ。

干物ですね・・・

ピラミッドトップまで持ってきちゃった。


幸せそう・・・

ほんとに広くて広くて駆け足でしたが一日かけてルーブル美術館を堪能しました。

乙!

これも芸術・・・