2010年4月12日(月曜日) 世界一周232日目 ペルー28日目
今日からお互い一人旅。
「もう南米の高地はコリゴリだ・・・」と言い残してだんなはスペインへ飛び立っていったので、今日からいきなり一人旅です。
海外での一人旅は初めての経験。
空港へだんなを見送りしたあと、ふらっと立ち寄ったツアー会社で申し込んだクスコ周辺の遺跡をめぐるシティツアーに参加してみました。
観光客30人くらいを乗せたバスはサントドミンゴ教会に到着。
下の土台部分はインカ時代に造られた部分。上のカテドラル部分はスペイン軍がインカ時代の建物を壊して建てた部分です。
大規模な地震でカテドラル部分は倒壊したこともあったそうですが、インカ時代に造られた下の土台部分は大地震にもびくともしなかったそうです。
チケットを買うのに手間取って置いていかれ、さっそく全く違うツアー団体についていきそうになるニアミスを起こしましたが、日本人は私一人だったので気がついたガイドさんがすぐに連れ戻しに来てくれました。
ありがたや~。
ツアーガイドさんは流暢な英語とスペイン語でガイドをしますが、はっきりいって何を言ってるのかほとんどわからず。空気を読むのに徹します。
指先の先にあるのはクスコの石積みで一番小さいものなんだとか。直径3センチくらいの小さな石がはめ込まれています。
サントドミンゴ教会は元々はインカ帝国の太陽の神殿だったところを、スペイン軍が侵略して教会を立てたのだとか。神殿に使われていた黄金は全てスペインに持ち去られてしまったらしい。
教会の内側にもインカの石造りが残っています。
「これは、スペイン軍に壊されたあとだが、このインカの石造りは外側だけでなく内側まで剃刀の刃一枚も通さない出来栄えだ」と言っています。(たぶん)
次にやってきたのはサクサイワマン遺跡
ダイナミックな石造りが見事!この石造りの連なりが400m近くにもなるそうです。
巨石を組み合わせるだけでもすごいと思うのに、ヘビの形をかたどった石造りまでありました。
丘の上に登ると赤レンガの屋根の連なるクスコの町が見渡せます。
クスコの町全体はピューマの形をしていて、サクサイワマンはピューマの頭の部分にあたるんだとか。
そのほかにも、マチュピチュから見えるワイナピチュ山はひとの横顔の形をしている・・・などインカの人々は巨大な自然や造形物で様々なものを形どることにとてもたけていたようです。
次はケンコー遺跡へ。
これはピューマの石なんだとか。どう見てもピューマには見えないのですが
日の当たる加減で陰がピューマに見えるらしい。良く見るとピューマの横顔でしょうか??壁になっている後ろの巨石も綺麗に平面が整えられていて陰がうまく映るようになっています。
そして最後に向かった先はタンボマチャイ。
ここではインカ時代の水路作りの技術を見ることができます。
この水はどこからきているのか現在も水源がわからないんだとか。かなり謎です。
そんなどこから引いているのかわからない謎の水をガブ飲みしている黄色のTシャツの彼。「インカの石にはパワーがあるんだ」と石にほうズリしていたり、さく越えして神聖な石に触って怒られたり・・・熱狂的なインカ信者です。
インカの文化は現代の人々の心もトリコにするほどパワーがあるようです。
明日からは過ごし慣れたクスコの町を離れて聖なる谷の遺跡を巡ります。
最近のコメント