2009年9月19日(土曜日)
世界一周27日目 アイルランド7日目
昨日、男女混同ドミのおじちゃん(仮名:たけしさん)はギター片手に飛び出したまま帰ってくるのが遅かったので、同室者ながらちょっと心配していた。皆が寝静まったころたけしさんはお友達を一人連れて帰ってきた。(酒場か何かでお友達ができたのだろう・・・)そして、夜中から再びいびきによるたけしさんのリサイタルが始まった。今回はなんとそのお友達のいびきも重なり、二重奏というスペシャル版だった。(たけしさんは低音担当。お友達は高音担当)そしてなぜかまた異臭が・・・寒さを覚悟で窓をあけて寝ることを余儀なくされ、今日はやっぱり寝不足と喉の痛みに見舞われた。
これ以上たけしさんのリサイタルに付き合わされては体がもたない。という事で急遽、移動することに決定。宿で知り合ったベルギー人のケビンさんおすすめのドゥーリンという町への移動を決定。
ケビンさんは日本語がとても上手。ピースもちょっと日本人ぽい。
バスの切符を買いに。
どんなに後ろの列が長くなろうとも、ちゃんと納得してからでないと切符は買いません。
なんとかバスの切符も買えて、モハーの断崖に行った後にドゥーリンの町にも行けるとのこと。
バスに乗って出発。
こんな細い道もなんのその。
こんな標識てんこもりも瞬時に見分けることができるバスの運ちゃん。
モハーの断崖のバス停へたどり着く。シーフードチャウダーとベイクドポテトを食べる。13.90ユーロ。(≒1946円)標高に比例して料金も高くなる。荷物は受付で無料で預かってくれた。
モハーの断崖へ向かって歩いていく。風が強い。
アルランド語では、破滅の崖 (Aillte an Mhothair)を意味するこのモハーの断崖。アイルランドの西海岸に8kmにわたって100mから200mの高さの断崖絶壁が大西洋に突き出しているというからすごい!
言葉なき注意書きが続きます。
これだけ煽りに煽ったあげく、最終的に柵は道の内側に設置されなんと崖側はフリー。存分に崖からの景色を堪能できる。アイルランドのホスピタリティを感じた瞬間。
こんな崖っぷちをひたすら歩いて行きます。
崖からの景色を楽しむ観光客。
人が米粒のように小さく見えます。はたから見ているほうは気が気じゃありません。
そんなはじっこ行ったら危ないよ~
土の部分が崩れたらど~すんの!?
崖っぷちで家族団らん。ありえない!
心臓に悪いんですけど・・・。
おまけに風もちょっと強いんですけど~!!!!!!
崖を覆う緑と大西洋の青い海、青い空のコントラストに加えて、このドキドキ感がこのモハーの断崖の景色をさらに壮大に見せてくれます。
海面は遠く、大西洋から押し寄せる波が意外に高くしぶきをあげて崖に打ち付けていることもしばらくしてから気がついたほど。
緑のテーブル、そして断崖絶壁がずっと続きます。
アイルランドの自然を十分に堪能したところで再びバスに乗りケビンさんおすすめのドゥーリン村へ。民間用の普通のバスに乗ったのだが、運転手さんが音楽をかけ始めると皆が皆小さい声で音楽に合わせて歌を口ずさみ始めた。ケビンさんが「音楽がイイヨ」とすすめてくれていたのがわかる気がした。なんとも楽しい雰囲気だった。なんだか間違えて団体ツアーのバスに乗ってしまったかと思ったくらいだった。そんな幸せな時間もつかの間、運転手さん道を間違えたのか、急に方向転換して、スピードを上げていく。さっきまでみんなで口ずさんでとてもよい雰囲気だった音楽も止まってしまっていたが、それどころではなくなったらしく止まったまま。ガタガタとバスがスピードを上げて走る音だけが響く。
ドゥーリンの村は小さく、なんとか歩いて回れるほど大きさだった。バスを降りて、今日の宿をさがす。村に数件あるホステルは一軒目をまわったときに「たぶんどこもいっぱいだよ」と言われ、頼みのB&B(ベッド&ブレクファスト)もことどとくNo vacancies。そして今日は土曜日。
重いコロコロバッグを転がしながら、ドゥーリンの村を二人であっ
ちへこっちへ歩く。連日のたけしさんのリサイタルの影響もあって体調もよくないし疲れもたまってるし、うまく宿が見つからないのでなんとなく二人とも無言で歩く。
パブの前を通りかかった時に、オープンカフェでワインを飲んでいる大柄な女性たちに声を掛けられた。酔っ払っているようでなんだか楽しそうだ。
私たちに話しかけてはめちゃくちゃ笑ってる。今は酔っ払いに絡まれている場合ではないので、THEジャパニーズ愛想笑いで軽くかわして早々に引き上げようとすると、そのうちの一人の女性が私についておいで!と言ってきた。よくわからず状況が把握できないまま、とにかくいいからおいでというような感じだったのでとりあえずついていって見る。
どうやら私たちがパブの前を荷物を引いて往復しているところを見ていたらしく、なんと宿なしの私たちに部屋を貸してくれるらしい!(Oh!ジーザス!)一緒に飲んでいたもう一人の女性の(飲酒)運転でそのメイさんという女性の別荘に連れて行ってもらった。
「今日は多分どこもいっぱいだから」とつれてきてくれた別荘。なんでか理由は聞いてもよく理解できなかったがとにかく混んでいる時期なんだそう。こんなことがあるものかと半信半疑になりながらも、感謝しきりだ。
このあたりのB&Bは70ユーロ(≒9800円)だから50ユーロ(≒7000円)でいいよ。とのこと。ヘトヘトだった私たち。もう言われるがままお願いすることにした。
ちょっと休んで先ほどのパブのオープンカフェへお礼を言いに行った。まだまだ盛り上がっていた女性陣たち。聞くと5人姉妹なんだそう。めちゃくちゃ楽しそう。右奥がお世話になったメイさん。
パブにてやっとごはん。
ギネスビール
ビーフシチュー
ドゥーリンクラブという地元の蟹のグラタン
しめて32ユーロ(≒4480)
宿泊:メイさん家 50ユーロ(≒7000円)
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