アンタナナリボの風景

2009年 12月3日(木曜日) 世界一周102日目 マダガスカル4日目

朝からマダガスカル航空へチケットを購入に行く。

アンタナナリボからモロンダバ(バオバブの木が見れる)
モロンダバからアンタナナリボ、そしてフォール・ドーファン(お猿が見れる)の3区間二人分を1431200AriAri(≒76560円)購入。
物価の安いマダガスカルで、マダガスカルエアのこの値段設定はほんとに高い!マダガスカル国内線は競合他社もいないので、殿様商売。

タクシーブルースというミニバスで移動という手もありましたが、道がめちゃくちゃ悪く、アンタナナリボからモロンダバまでは二日。アンタナナリボからフォール・ドーファンまでは5日!もかかるというので、へっぽこ旅行者の私たちはすぐに諦めました。

モロンダバへの出発はチケットがとれたため急遽明日になり、アンタナナリボで過ごすのは今日が最後になりそう。

というわけで、最後にアンタナナリボの風景をご紹介。


ごはん屋さん。麺の入ったスープを売っている。
屋台を構えるわけでもなく、路上にお鍋だけ持ち出してるスタイル。バケツみたいなのに入れて、移動しながら売るパターンもあり。


ジュースはプラスチックケースに入れて売るスタイル。衣装ケースですよ!
ちなみにコーヒーはジョウロみたいなのに入れて売っていた。


もうすぐクリスマス。クリスマスツリーもちらほらみかけます。
キリスト教徒も多く、教会も見かけました。


おもちゃにくぎ付けの子供。ずーっとずーっと見てました。


道を歩いていると、おばちゃんがこのバニラを持って、売りに来る。
はじめは聞き取れなくて、ビーフじゃキーでも売りにきてるのかと思ってたら、よくよく聞くとバニラだった!売られても使い方わかんないし。実家のバニラエッセンスでさえ使い切った事ないのに!それにしても初めてバニラの原型を見た!周囲はとってもいい香り。マダガスカルはバニラの世界最大の生産国なんだとか。

夜ごはん。

マダガスカル島は元フランス領のため、フランス仕込みのフランス料理が安く食べられるらしい。

先日行ったホテルのレストランは、メニューはいっちょ前にフランス語オンリーなのに
出てきた料理は焼いてひっくり返してハイどーぞ!みたいな料理だったので、ちょっと残念だった。

でも今回は違った!Restaurant LE PETITVERDOTというレストラン。

メニューにジビエ(狩猟により得られる野生鳥獣)の種類が多い!
しかも値段がめっちゃお手ごろ!
ちなみにフランス滞在時は、物価の高さにビビってしまい、本格的なフレンチには手が出せずにいたが今回は遠慮なくトライできそう。


猪のお肉。脂身少なく、筋肉質な感じ。野生的な味とでも言いますか。
でもやわらかい。けっこうソースでしっかり味がついてておいしい。

鳩のお肉。鳩を食べたのは初めてでしたが、やわらかくてめちゃくちゃおいしかった。
鳩のお肉が少しだけパサつくのですが、ソースがほんのり甘く優しい味で、もっともっとソースを絡めて食べたくなる・・・
そんな魔法のようなソースでした。ほんとおいしいっ!
今度から、町で・・・公園で・・・見かける鳩への見方が変わった一品です。

こんなにお肉の味を引き立てるソースを作れるフランス人。さすが!!の一言です。
そしてこのメインに、ビールにワインを飲んで、デザートまで食べて、二人で53000AriAri(≒2650円!)
大満足でした。

アンタナナリボの夜は早く、日が沈むと同時に道中にあふれる屋台のお店は一斉に店じまいをして、
それまで地元の人であふれていた道も一気に人気がなくなります。

なので、日が暮れてからは出歩かないようにしていたのですが、今日はすっかり遅くなってしまいました。
今まで出歩かなかったのでわからなかったのですが、家のない人がけっこう多いことに驚きました。

仕事に失敗でして・・・とかお酒に飲まれて・・・とかおじさんが一人で・・・とかそういう感じではないんです。

家族で路上で生活している様なのです。

家族でお店の入り口とかちょっと段差があるところに川の字になって寝ていたり・・・とか
道端に段ボールをしいて、そこで家族が座っていて、そのまわりで子供たちが遊んでいたり・・・と
近く、クーデターが起こったのでその時に都市が荒れて生活ができなくなった人もいるのかもしれません。

日中は人ごみで分からず、日か暮れてから出歩くことがなかったので、今まで見ることがなかったのですが、
夜、人気のなくなった道路脇は人々の生活の場所でした。

安く、おいしく、食事がとれて大満足しての帰り道でしたが、
マダガスカルの貧しさをふいに見て、戸惑い、初めて途上国に来たのだなと思い知らされた瞬間でした。