2010年4月4日(日曜日) 世界一周224日目 ペルー20日目
マチュピチュ村からクスコへの帰りの電車のチケットが5日の分しかとれなかったので、結局マチュピチュ村には4泊することに。
せっかくマチュピチュ村にいるんだからってことでもう一度、マチュピチュ遺跡を見に行きました。
前回は寝坊もしたし、ワイナピチュ登山で全力投球しすぎて、肝心のマチュピチュ遺跡見学の時には燃え尽き症候群になっていたって反省もあります。
今回は早朝4時に起床して、5時にはマチュピチュ遺跡行きのバス停へ。
バスの始発は5時半にも関わらず、5時の時点でたくさんの人が並んでいました。さすが世界のマチュピチュ遺跡、観光客も気合いが違います!
ただ、今日は朝からあいにくの雨模様。
まだ真っ暗な中、バスに乗り込みマチュピチュ遺跡へ。
到着した時には除々にあたりが明るくなってきていました。
霧雨に包まれて、ちょっと先の景色も見えないくらい。
朝霧に包まれた遺跡は、なんとも神聖な空気に包まれていました。
あの先にマチュピチュ遺跡が見えるはず・・・なんですが一面雲しか見えません。。。さすがのマチュピチュ遺跡も雨で雲に覆われてしまっていては、感動半減です。今日の天気はハズレか~、まあ前回見れたからいいかな~なんて半分あきらめモード、雨カッパを着てトボトボ歩きます。
歩いていると、除々に日が昇り、あたりが明るくなるのと同時にうっすらとマチュピチュ遺跡が霧の中から浮かび上がってきました。
「天空の城ラピュタ」を彷彿とさせるような景色に、くぎづけ。立ち止まらない訳にはいきません。
じっくり見てたい!写真も撮りたい!そしてもっとマチュピチュの全景が見える場所に移動しないと!!
マチュピチュ遺跡の全景の見えるポイントに着いた時には、もうだいぶその全体像が浮かび上がりつつありました。さっきまで降っていた霧雨が、昇ってきた太陽の光に照らされて、今度はモクモクと水蒸気となり気化していくのが手に取るようにわかりました。霧の中からその姿が現れるまで数分間の出来ごとでした。
あっと言う間の出来ごとに唖然として見ていると、そのあらわになった遺跡に日が射しこみ、その日差しで蒸発した水蒸気が濃霧となり再び遺跡全体を取り囲み・・・。再び遺跡は濃霧の取り囲まれ、そして霧の中から浮かびあがってくる・・・。
遺跡を取り囲みながら上空に昇っていく水蒸気はまるで湯気のよう。遺跡は湯だった鍋の中に入れられているようでした。
そんな幻想的な情景が数回繰り返され、長い時間目を奪われその場から動けずにいました。
数回繰り返されたのちに青空が見え始め、朝に散々降った霧雨は水蒸気となり、すっかりその姿を雲へとかえていきました。
厚い雲に覆われていた空に青空が!
あんなに雨が降っていたのに、短い時間でその水分を水蒸気に変え、雲に変え、あんなに素晴らしい景色を見せる太陽の力。きっと標高も高いので日差しも十分強いのだと思いますが、この大自然の中でインカの人々が太陽を太陽神として崇めるのも納得です。
ワイナピチュ山を背景に美しい石造りのマチュピチュ遺跡、そして、段々畑の緑色、そして様々な表情を見せる雲・・・。そして、マチュピチュ遺跡の後ろに見える山が「人間の横顔に見える」のです!!ちょうどワイナピチュの山の一番高い部分が鼻にあたります。
石造りや水路など人間離れした技術を持ち合わせたインカの人々だったら、このうつくしく神秘的な景色も緻密に計算し尽くされて作られた・・・と言っても納得できます。
夢中で見てたので、すっかり記念撮影を忘れてました。テンションあがって、タイミングバラバラです。
マチュピチュ遺跡を堪能して、インカの時代、クスコからこのマチュピチュ遺跡へ通じていたと言われる「インカ道」を見に行きました。
インカ道へ向かう入り口にはノートが置いてあり、名前を書くようになっています。道は片側は崖っぷち、落ちて戻ってこない人がいないか確認のためのようです。
細ーい崖っぷちの道、見てるだけで怖い。
そしてさらに進むと、丸太橋が見える。敵がやってきたら丸太を落とす仕組みになっているらしい。想像するだけで心臓に悪い・・・。
遺跡に戻ってきた時にはすっかり霧もなくなって、すっきりとした表情のマチュピチュ遺跡になっていました。霧に包まれていた景色が夢のよう・・・。
朝は夢中で草をはみ続けてたリャマくんたち。お昼になって満足したのか、やっと顔をあげてくれました。さすがマチュピチュのリャマです。2匹そろって目線をカメラにむけてくれました。マチュピチュ遺跡のモデル兼草刈り業のリャマ君たち。大活躍です!
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