聖なる谷の遺跡めぐり

2010年4月13日(火曜日) 世界一周233日目 ペルー29日目

聖なる谷の遺跡めぐりへ

クスコ周辺にはインカの時代に中枢を成した遺跡がたくさんのあり、聖なる谷と呼ばれています。

バスとコレクティーボを乗り継ぎ2時間。オリャイタイタンボへ到着。

クスコの雑踏とした感じとはちがってなんだかのどかな雰囲気。

オリャイタイタンボの町を歩いていると・・・
なんだかどことなく懐かしい風景が。

この石垣作りに屋根瓦・・・沖縄の離島の風景になんだかよく似ています。

さっそく宿さがし、この宿はどの部屋を見ても聞いても、同じ値段を言うので、せっかくなので一番広い部屋にしました。

ベッドが3つもある!一つはマットレスが薄くて、もうひとつはシーツが毛玉でガサガサ、もうひとつは窓側で寒そう。3つもあるのにどれもいまいち。欲張るといいことないです。

翌日オリャイタイタンボ遺跡へ。

「歩き方」によると、段々畑の上に巨石の遺跡が見えるらしいのだが・・・。

宿のおじちゃんに「オリャイタイタンボ」と言うと、すぐそこの山を指さして教えてくれた。扉の奥には庶民的な民家があってどう見てもよそ様の家っぽいのだけれど、ここが入り口だという。何回聞いても「オリャイタイタンボ」だという。

おじちゃんは、日本人女性の一人旅を心配して入口まで一緒に来てくれたので、「ちょっと違うと思うのでやっぱり他の人に聞いてみます」とは言えず(語学力もないし)、言われるがままに入り口から入り、民家の脇を通って山を登ってみることに。

山をちょっと登るとすぐに石畳の道に出る。

オリャイタイタンボって有名な遺跡のはずなのに人っ子ひとり見かけない。

石畳の道の先に遺跡らしいものが見えてきた。あれかな?と思って先に進む。

ガイドブックの写真とは違うけど、古城のような素敵なつくり・・・。

ふとまわりの景色を見渡すと

!!??なんと向こう側の山に段々畑のオリャイタイタンボが!

「おじちゃん!!ちがうじゃん!!」と心の中で叫びつつせっかく山を登ったので石畳の先にある遺跡に向かう。

間違えて来てしまったわりにはなかなか風情のある遺跡で素敵だった。

荒い石造りと茶色の風化した土壁が長い年月を物語っている。

一瞬、おじちゃんを恨んだりもしたけど、きっとオリャイタイタンボよりこっちの遺跡がオススメだったんだろう、と前向きに考えておじちゃんの粋な計らいに感謝する。

そして、山を下りて本命のオリャイタイタンボへ向かう。
ちなみに先ほどの遺跡の名前はこちら。さりげなく書いてありました。

そして到着!オリャイタイタンボ遺跡。

お・・・。今、山を登って下って・・・ってやってやってきた所なのに、またこの段々畑をのぼらないといけません・・・。

やっと上までやってきました。オリャイタイタンボ!段々畑の作りがあまりにも整いすぎていて、コンクリートか何かで作られているように見えますが、ちゃんとインカの石造りになっています。

段々畑を登ったところにはこれまた美しい石造りが。

こんな巨石どうやって運んだのだろうと不思議でなりません。しかも巨石と巨石の間にも細い石で石組みがなされていて、今までに見たタイプの石組みとは一味違う感じ。きっと特別な場所だったのでしょう。
クスコ周辺では「剃刀の刃一枚も通さない」と言われる通りの美しい石造りを遺跡だけでなく道を歩いていても見ることができるので、贅沢なことにちょっと飽きてきてしまいました。その分、一風変わった石造りを見つけるととてもうれしくなります。

この石の壁は正面から見るとなんだか今まで見て来た石組み比べるとなんだか雑な感じですが、

真横からみると一つも出っ張っている石がなくきれいに表面が整えられているのがわかります。まるで機械でも使って整えたようです。

オリャイタイタンボの町はのどかな景色で、民族衣装に身を包んだ人々が市場に買い物に来るなどの日常の風景も見れて、なんだかタイムスリップした気分になれます。

このあとバスとコレクティーボを乗りついで、ピサックという町へ。
さっそく宿さがし。しかし歩いても歩いても宿が見つからない!そこらを歩いている人に聞いて連れて行ってもらったホステルへ。ここのあたりは民家の一部を改築したような民宿のタイプが多く全て「hospitaje」とスペイン語表記されていたので、わからなかったらしい。勝手に「hospitaje」は病院かクリニックかな?と素通りしていた所だった。

無事に宿にも落ち着けて、今日は山登りを2回もしたのでバタンキューでした。