2006年、世界の滝ランキングが入れかわる。

2010年6月9日(水曜日) 世界一周308日目 ペルー86日目

2006年、アマゾンの奥地にドイツ人によって発見された滝「ゴクタの滝」がある。

そのゴクタの滝の高さは771m。

なんと、世界第3位の高さだという!!

(ちなみに1位ベネズエラのエンジェルフォール(979m)、2位南アフリカのチュンゲラフォール(948m)だそうです)

現地の人々は「大蛇が出る」と恐れてそのジャングルには近付かなかったという。

発見された2006年から急速に観光開発がされたため、現在はそんなアマゾンの奥地にあるゴクタの滝も見に行くことができる。

今回も「i-PERU」さんに自力で行く方法を教えてもらった。

昨日はクエラップ遺跡の行き方を「i-PERU」さんに教えてもらったはいいけど、
ハポネのひとり女子旅にはちょっとハードすぎたので、今回は念には念を入れて、
前日、タクシーのおじちゃんに聞き込み調査をしてまわりました。

『めちゃくちゃ歩くので、日が出てくる前がいいよ、6時にココの乗り合いタクシーにおいで』

とタクシーのおじちゃんに言われて6時に行ったのに、誰もいない。タクシーもいない。

通りがかりのペルー人の「あっちだ」という指さす方向に、さらにそこで「あっちだ」と
たらいまわしにされながらなんとか目的地に向かう乗り合いタクシーに乗る。

乗り合いタクシーで1時間。
途中で「ここからこの道を歩いていきなさい。」と降ろされたのがココ。


「帰りはここでまっていれば、乗り合いタクシーが通るから。」とのこと。
あんまり車が通りそうにもない所なので、だいぶ不安ですが・・・

ここから歩いて、ゴクタの滝のふもとにある「コカチンバ」の村へ向かいます。

村まで2時間、木陰のない道を歩いていきます。
タクシーのおじちゃんのアドバイス通りアサイチで来てよかった~。

コカチンバの村に近付くと遠くに「ゴクタの滝」が!!

「アマゾンの奥にある」聞いていたので、散々歩いた挙句にやっと滝に出会えるのかと思っていたら、
意外にあっけなく見えてしまいました「ゴクタの滝」

しかし、結構遠くに見える。
あそこまで歩いていくのか~と、「やっぱりツアーにしておけばよかったかも・・・。」とちょっと後悔。

2時間歩きコカチンバの町に到着。

ここで入場料を支払い、ノートに名前を記入する。

そして、受付のおばちゃんに「カバージョはどうするか?カバージョに乗るか?」と聞かれる。

カバージョというのは馬のことらしい。

ここから途中まで馬に乗ってゴクタの滝を見に行けるという。

昨日のクエラップ遺跡観光でも散々歩いて、さらに今日も歩いて足がパンパン。
ぜひぜひお願いすることに。

しばらくするとおばちゃんが馬をひいてやってきた。

カバージョでゴクタの滝へ!!


どうやらこのおばちゃんが馬を引いて歩いてくれるらしい。
馬の名前は「ミゲル君」

このミゲル君が途中で草を食べ始めたり、段差があると立ち止まったり・・・と、
あんまりおばちゃんの言うことを聞かない。


おばちゃんもミゲル君も結構なお年なのに、私だけ楽してます。。。

しかも、言うことをきかないミゲル君をおばちゃんが鞭を持ってマジギレで叱るので、なんだか恐縮しながらの観光です。

馬で1時間。
その先は道が細くて岩がゴツゴツなので、馬を降りてさらに1時間の徒歩です。

だんだん滝が近付いてきた。

朝早い時間に出発したからか、観光客は他に見あたらない。

ポテチをあげたら、そのあとずっと後をついてお供してくれたワンコ。
1時間の徒歩もワンコと一緒なら心強い。


もうすぐだ。ゴクタの滝は2段滝になっている。

まさか、滝のすぐふもとまではいけないだとうと思っていたが、道が一応続いていたのでずんずん進んでみる。

明らかに崖道で、土砂崩れっぽい道もあったけど、恐る恐る通ってみる。
観光整備されたとはいっても、まだまだ道はガタガタだった。



ようやく滝のふもとに到着!まさか、滝壺が見れるとは!
写真一枚に収まりきらないので、写真2枚をつなげて撮って見ました。
雰囲気的にはこんな感じ。


ふもとまで来ると、1段目の滝はちょうど死角になってしまう。

滝の下には滝の大きさには不釣り合いな小さな滝壺があった。
滝は地表に届くか届かないかの所で大部分が霧状に変化していてほとんどが水の状態で地表まで届かない。

そして、滝が霧状になって常に周囲を潤わせているので滝壺の周囲はコケに囲まれている。
その昔、激しい地殻変動が起こったことが想像できる斜め45度の地層が丸見えだ。

誰も観光客のいない中、ゆっくりその景色を堪能した。

ゴクタの滝は、さすがペルーの観光地なだけあって、安全柵なんてありません・・・。
なんと、この滝壺のすぐ近くまで行くことができるのだ。
可能な限り、近くまで行ってみるが、霧状の水が横なぐりの雨のように容赦なく降りかかってくる。
滝壺には行けなかったけど、全身で滝を浴び
て、マイナスイオン以上の何か浴びてきた。


やっとこ観光客に出会い写真を撮ってもらう。

再び1時間の徒歩。

ミゲル君に乗って再びおばちゃんに叱咤されながら元の道を戻る。

そして、元来た道を再び。2時間の徒歩。木陰のない平坦な道をひたすら歩く。

帰りはなかなかタクシーが来ないので、ヒッチハイクで町の中心部まで。

今日もなかなかのハードコースだった。
ペルー86日目、あと4日でペルー脱出しないといけません!